南インド
- Day:2011.11.09 03:21
- Cat:グラフィック
東京駅は八重洲口に新規オープンする南インドカレー専門店「ERICK SOUTH」の店舗設計プロジェクトのためです。
ナマステぐらいしか知識のない私にとって、まったく未知の世界であるインド。
それに加え、地球の歩きかた「インド」巻において2Pしか扱われていない、なのに南インド最大の都市チェンナイへの1週間の旅。
プロジェクトメンバーとともに旅した一週間は、「生きる」ということの豊かさを考えさせられた貴重な時間となりました。
写真とともに、少しでも南インドという街を感じていただけたらと思います。

バナナ、タイル、自転車。

美しいとはなんなのか。最も考えさせられた光景。
明らかに美しい。しかし目に見えるものは全て朽ち果てたもの。

朽ちた扉。当然現役。

カラフルな卵ケース。

壁の落書きすら崇高に見えてきます。

この街の人は絵を描くのが大好き。車にも、ほら。

壁に描くとこうなります。

そして、みんな笑顔。

笑顔。

笑顔。今の人たちみんなファミリーです。

ママも、うしろのガイドさんも、みんな楽しそう。

でも道で普通に寝てる人もいます。

道路はいつもこの有様。
何がある訳でもない地方都市に600万人が暮らす街チェンナイ。
古くイギリス統治時代はマドラスと呼ばれた場所です。
この街にきて感じたこと。
人々がただただ暮らしているという感覚。
それは私にとってとてもすばらしいものに思えました。
シンプルに、仕事をし、家族とともに生きる。そのなんと清々しいことか。
もちろんこの街、国の抱えていることは、道に寝ている人たちがわんさかいるようにそんなに簡単なものではありません。
日本での私の生活もしかり、問題は違えどいろいろな困難を皆抱え生きています。それでも、人が生きることにおいて、「豊かに暮らす」とはどういうことなのか、とても考えさせられました。
なぜこの人たちはこんなにも笑っているのだろう。と。
そんな疑問が浮かんでしまうこと自体、日本の(いや私のだけかもしれませんが)生活というものは、どこかいびつになってしまっているのかもしれません。
生きるということの「豊かさ」とは。
私の人生においてのこれからの課題であり、デザインというライフワークにおいての課題です。
最後に東京八重洲口にオープンした「ERICK SOUTH」をご紹介。




ERICK SOUTH
東京都中央区八重洲2-1 八重洲地下街中四号 (八重洲地下二番通り)
03-3527-9584
平日 11:00~22:30(LO22:00)
土日祝 11:00~21:30(LO21:00)
WORK ARCHIVES
PRODUCE : SHUNSUKE INADA @ENSO FOOD SERVICE inc.
INTERIOR DESIGN : TAKAMASA AOI @ SectionA & assosiates
GRAPHIC DESIGN & PHOTOGRAPH : EIJI SUMI @ DesignWater
SPECIAL THANKS : CHENNAI / INDIA
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